FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RC-004
シングル空間光位相変調器用マルチGPUクラスタシステムによる計算機合成ホログラムの計算高速化
庭瀬裕章・藤原将人・荒木啓充・前田祐貴(高知大)・中山弘敬(国立天文台)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)・高田直樹(高知大)
究極の立体テレビになると考えられている電子化したホログラフィ(電子ホログラフィ)は計算機合成ホログラム(CGH)の計算量が膨大であり,未だ実用化されていない.本論文では,10枚のGPU(NVIDIA GeForce GTX 680)を搭載したマルチGPUクラスタに空間光位相変調器を1枚接続したシステムを用いる.なお,CGH計算に用いるGPUは9枚である.解像度1,920×1,024のCGH計算を高速化する方法を提案する.最終的に,提案手法による実効速度は約11 TFLOPSを達成し,CPU(Intel Core i7 930, 8スレッド使用)に比べて約980倍の計算高速化を実現した.