FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RC-002
FPGA上でのデュアルパイプラインを用いたBLOB検出と前方車両検出への応用
野尻直人・孟  林・山崎勝弘(立命館大)
Binary Large OBject(BLOB)検出は色々な分野で用いられ、高速化が必要である。ラベリングはBLOB検出に必要な処理の1つであるが、データ依存があり、並列化が困難で、高速化が難しい。本論文では、ラべリングを簡略化してFPGA上でのデュアルパイプラインによる実現を提案し、リアルタイムにBLOBを検出する方法について述べる。デュアルパイプラインとは、対象とする画像を2分割し、それぞれにパイプライン処理を適用して、並列に実行する。BLOB検出では、BLOBの個数、面積、重心を算出する。デュアルパイプラインでの実行時間は57.70μsとなり、先行研究[1]よりも3.81倍の速度向上を得た。また、本論文ではデュアルパイプラインを高度道路交通システムでの前方車両の高速検出に応用し、システムを設計して、評価した。前方車両検出では一般車両と大型車両を対象とし、実行時間は0.22 ms となり、同様の処理を行うソフトウェアよも となり、同様の処理を行うソフトウェアよも 39.68倍 の速度向上を得た。