FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
O-062
弁証法論理の構造と中川の「6箱方式」
高原利生(所属なし)
粒度、オブジェクト、矛盾、論理的網羅という最小の基本概念で、以下を行う方法を提示した。弁証法論理の構造の中心である矛盾は、粒度とオブジェクトの矛盾、粒度内部の矛盾、機能と構造の矛盾等のオブジェクト間の矛盾の三種であることを明らかにした。認識と事実変更に共通の方法として、事実の矛盾と解の矛盾がある。認識は事実の矛盾を解くこと、変更は解の矛盾を解き実現することである。これら全てが上の矛盾の要素に分解できた。認識と変更の脳内の観念の運動は同じ原理によっていることが明らかになった。結果として、中川徹の2005年の6箱方式の根拠を述べ粒度の重要性を追加しその展開をしたことになった。認識と変更実現の重要度緊急度判断基準を提案した。