
抄録
O-061
深度情報を利用した害獣の自動計数システムの開発
○北原 司・中井一文・山本陽祐・木村佳嗣・江崎修央(鳥羽商船高専)・山端直人(三重県農業研)
平成24年度の野生鳥獣による農作物の被害状況は約230億円にもおよんでいる[1].農作物被害金額の推移を見ると,平成18年度は196億円であったが,平成22年度以降230億円となっている.中でも、シカとイノシシの被害額は合わせて140億円程度となっており,重点的に対策を講ずる必要があるといえる.
そこで我々は,罠内外の害獣の計数を自動的に行い,クラウド上のデータベースへ記録し,グラフと映像データを連動させて提示することで,利用者が適切な捕獲時期の検討に利用可能なシステム開発を行っている.このうち,本論文ではKinectで深度画像を取得し,画像処理を用いて害獣の数を自動カウントする方法について述べる.