FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
O-060
遺伝的アルゴリズムを用いた短角牛の種牛割り当て支援手法の設計
山田敬三・高木正則・佐々木淳(岩手県大)・星 遼平(筑波大)
日本短角種は,岩手県では自然交配によって肉牛を生産することで,「いわて短角牛」としてブランド化しており,健康的なイメージが人気を呼んでいる.しかしながら,現在,いわて短角牛は飼養数の減少に伴い,近親交配係数の急激な上昇が懸念されているが,これを避けられるように計画的に交配させることが求められている.近親交配係数は個体の純系の程度を表しており,急激に高くなると奇形や病気になりやすくなる.現状では,交配計画の立案は,年1回開かれる選抜会で決定されるが,最終的には,岩手県農業研究センター職員の勘と経験によっている.そこで我々は,進化計算の手法を用いて3年分の交配計画の立案を支援する手法を設計した.