FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
O-058
農作業実施のルール抽出による作物栽培支援
中西 惇・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
日本の農業は勘や経験に頼った農作物の栽培が一般的であるが,熟練農家でも作物の栽培に失敗することがある.収穫を安定させるため、圃場や作業者から定量的情報を収集して作物の品質を高める農作業ルールを見つけることが望まれている.本研究では,農家が作物品質を高めるうえで有効と推定する要因を示したルールの正当性を調べる手法を提案する.提案手法では,センサを使い圃場から環境情報を,作業者から農作業情報を収集する.これら定量的情報を説明変数とし,作物品質を目的変数とした機械学習結果を農家に提示する.提示された農家は,自らの推定を洗練する.洗練を続ければ,農家は環境にとって最適な農作業を抽出できる.