抄録

○山戸昭三（愛媛大）

PBLにおいて，学生チームが実顧客とファーストコンタクトし，顧客の業務課題をヒアリングし，顧客からの要求をPBLに特有の制約条件を加味して要求分析を行い，実現可能な要求定義としてまとめる．さらにその要求定義を確実にシステム開発要件として顧客と合意し，開発に着手する．このPBL活動初期の一連の流れにおいて，教員は，学生チームが具体的に活動する前に，それぞれの段階で活動に必要な知識，心構え，留意事項を教えておくことが望ましい．本論文は，筆者のこれまでの経験を基にPBLを行う学生チームへの知識と留意事項について紹介する．