FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
O-038
ライフイベントセンサを用いた消費電力予測
久代紀之・井手太一・近藤貴裕(九工大)・小川雄喜・樋熊利康(三菱)
天候等の外部条件により, 供給量が不安定となる再生可 能エネルギーの大量導入には、一般住戸を含む電力需給制 御の確立が必要である. 一般住戸の消費電力は居住者の生 活のパターンにより大きく変動するため, 生活パターンを 考慮した電力需給制御が必要となる. 筆者らは, 家電機器動 作時の固有の電流波形より機器の稼働を検出し, 機器稼働 履歴より、生活上のイベントを推定するインテリジェント なセンサ(ライフイベントセンサ)[1]およびライフイベン トに基づく需給制御アルゴリズムの実用化を目指している.
これら実用化に向け、2011 年より、長期フィールド収集 装置[2]を実家庭5軒に設置し、約 2 年間に及ぶフィールド データを収集した。本論文では、上記フィールドデータに 基づき、ライフイベントセンサを用いた電力予測の可能性 に関して検討する。