
抄録
O-016
配電SCADAネットワークにおける情報収集時間短縮手法
○小島英春・芳中宗一郎・土屋達弘(阪大)
近年,自家発電装置の普及が進んでいる.それらが増加すると,配電網において末端側の電圧が上昇することで,逆潮流が発生し,配電網において電圧が想定する範囲を逸脱する可能性がある.配電SCADAシステムにおいて,電圧逸脱の兆候を早期に発見することは重要である.配電SCADAシステムは,情報を収集するRTUが電圧情報などのセンサ情報を持つFTUと通信を行うことで情報を収集する.現在の配電SCADAシステムでは,通信速度や通信方式の制限からRTUが全FTUから情報を収集するために時間がかかる.本研究では,既存の配電SCADAネットワークにRTUと並行してFTUか情報を収集する集約点と呼ぶ機器を配置することにより,情報収集時間の短縮を行う.また,その集約点の配置場所を決定する方法について述べる.