抄録

◎竜田　力・中西　惇・梶原祐輔・島川博光（立命館大）

近年,農産物を販売するECサイトが増加している.ECサイトの農産物推薦において,ユーザがもつ農産物の味に対する嗜好と,安全性や経済性などの購入に対する志向を考慮する必要がある.ユーザの志向を考慮しないと,ユーザに不適切な農作物を推薦してしまう.本論文では,コンテンツとユーザの閲覧履歴を用いてユーザの志向度を推定するモデルを提案する.本手法ではLDAを用いて算出したトピック混合比とWeb ページの閲覧時間の積を説明変数として,多重ロジスティック回帰モデルを基に,志向度モデルを構築する.実験の結果,価格に関するWebページに着目することでユーザの安全志向度が算出できることが示唆された.