FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
N-016
興行条件の重み付けを考慮した幕末歌舞伎の興行形態の定量的分析の検討
川畑泰子(東大)
現在の日本の文化芸術に関する研究をビッグデータを利用して行うにあたり具体的な数値のデータは業界の体質としてほぼ開示をしないため, 全体図を定量的に把握することは困難である. そのため文化芸術に関するビッグデータを活用した研究はほぼ進んでいない. そこで, 1990年代以降, 伝統芸能に関するデジタルアーカイブスとして多く大量の数値や画像のデータとして触れることが公衆ネットワークの普及と連動し, たやすくなった点に注目をし, 江戸歌舞伎の中でも最も国内でアーカイブスとして網羅をしている番付など江戸後期の興行に関する情報を元に, 江戸後期の歌舞伎興行について, 様々な角度からの数値分析を試みた.