抄録

◎白川涼平・前田洋征・安武芳紘（九産大）

CPUやメモリを基本とする計算機の構成と動作や、入出力機器の制御方法の学習のため、モデル計算機を利用することは有効である。我々は教材としてモデル計算機KERNELを実装したFPGAボードを利用してきたが、入出力の拡張性や機器の更新コストが高いという問題があった。そこで、拡張性や可搬性を考慮したモデル計算機の新たな実行環境を開発する。本研究はAndroid OSを搭載するモバイル端末を対象として、計算機のコンソールをGUIにより実現し、動作をシミュレータにより実現する。今回は画面サイズの異なるタブレットとスマートフォンに向けた設計と実装を行った。以上により低いコストで機能の追加や変更に耐えうる教育用計算機を実現することができた。