
抄録
M-028
近傍内の一時的な情報共有機能を有するP2Pチャットアプリの開発
◎木谷有生誠・高井昌彰(北大)
本研究では,物理的に限られたある近傍内での一時的なコミュニケーション場の自律形成に注目し,あるユーザから見て一定距離の範囲内に存在する他ユーザとの間でのみ,直接的なP2P通信によるユーザ間で閉じたリアルタイムの情報共有を可能にするチャットアプリを開発する.本システムでは,端末間の近接・距離センシングが可能なiBeaconを用いることにより,周囲のユーザに対する自動的な接続要求通知機能を実現し,アドホックなコミュニケーション場の自律形成を促進すると共に,チャット終了時にコンテンツを自端末から全て消去することで情報の一過性を担保する.本論文では,本チャットアプリのiOSでの実装方法とその動作の概要について述べる.