FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
M-022
育児ログを用いたジェンダー役割意識の変容に向けたクラウドアプリケーションの開発
清水貴文・渡邊宏尚・皆月昭則・土田 栞(釧路公大)
国の近年の調査によると,6 歳未満児がいる世帯における1日あたりの育児時間が父親39分,母親が3時間22分である.時間差以上に,家事を併用する育児の女性負担は大きいが,昼間,外で働く男性が女性の負担実態に気づくことは難しい.男女共同参画社会の実現には,男性と女性の役割意識変容が必要である.女性の家事・育児状況は,男性にとっても気がかりであるが,男性が夕方に帰宅すると,有形な家事成果には気づくが,無形な育児に気づくことは困難である.本研究では,育児ログ(授乳とおむつ交換の時間と回数ログ)をクラウドシステムで管理し,スマートフォンで共有可能なアプリケーションを開発し,夫婦間のパートナーシップ醸成と,男性が積極的に育児に関わるきっかけや意識変革の支援を試みた.