FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
M-018
協調型エネルギーマネジメントによる分散型蓄電池制御のためのインセンティブモデルの検討
鈴木達哉・川嶋宏彰・加藤丈和・Rodrigo Verschae・松山隆司(京大)
我々の研究グループでは,電力小売事業者の顧客や地域コミュニティなどの需要家グループにおいて,需要家同士が互いに協調連携することで,グループ全体の需給管理を行う「協調型エネルギーマネジメント」の枠組みを提案している.本稿では,協調型エネルギーマネジメントの枠組みで,蓄電池を持つ需要家がグループ内でそれぞれの蓄電池を連携制御することで,グループ全体の電力調達コストの削減と需給バランス調整に貢献する方法について検討した.特に,各需要家のグループ全体への貢献に対してインセンティブを公平に与えることのできるグループ内の電気料金体系について検討し,提案手法の有効性をシミュレーション実験によって確認した.