抄録

◎徳田大輝・御代川翔平・山口実靖（工学院大）

近年、クラウドコンピューティングの普及によりデータベースのスケーラビリティが重要視され、KVS(Key-Value Store)が注目されている。KVSは多数の計算機資源を容易に確保できるクラウドコンピューティング基盤上で実行されることが多く、仮想化環境における性能が重要であると考えられる。本稿では、著名なKVSの1つであるCassandraを仮想マシンKVM上で実行する環境を想定し、多数の仮想計算機が稼働する際にメモリを効率よく共有するシステムとしKSM(Kernel Same-page Merging)を使用した環境での性能向上手法について考察する。