FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
M-014
ワーキングセットとキャッシュヒット率を考慮した動的VMメモリ割り当て
坂本雅哉・山口実靖(工学院大)
仮想化ソフトウェアのXenには,動的にVMメモリ割り当て量を変更させる機能としてxenballoonがある.xenballoonがメモリ割り当てを行うために考慮するパラメータは,VM内のプロセスが使用するメモリのみであり,ページキャッシュとして利用されるメモリを考慮していない.そのため,I/O性能の低下を招くと考えられる.
本研究では,Xenによって提供されるVMにおけるワーキングセット,メモリ割り当て量,キャッシュヒット率,DBMS性能の関係について調査を行い,DBMS(TPC―C)動作時におけるワーキングセットとキャッシュヒット率を考慮したVMメモリ割り当て量の最適化の手法の提案を行う.