抄録

◎新垣隆伍・赤嶺有平・上原和樹・遠藤聡志（琉球大）・根路銘もえ子（沖縄国際大）

現在，地方都市では自家用車が主な交通手段となっており，交通渋滞や環境汚染といった問題が発生している．これを解決する為には自家用車の利用をおさえ，公共交通機関を利用することが重要である．しかし，地方部のバスは本数が少なく不便であるため，利用客数は減少傾向にある．そこで，筆者らは，利用目的として最も多い通勤，通学を対象とした階層型協調交通システムを提案している．本稿では，都心部のデマンドに着目したシミュレーションによる評価実験を行い，提案手法の実現可能性について議論する．