FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
M-002
パケット認証を用いたDoS攻撃に起因するトラフィック問題の回避手法の提案
今野裕太・市田智也・佐藤健哉(同志社大)
近年,スマートフォンを始めとするモバイル機器の普及などにより,通信のトラフィック量は増加の一途を辿っている.このような傾向により今後,帯域のリソースが足りなくなることが懸念される.加えてこの状況に,DoS攻撃やDDoS攻撃に起因する帯域のリソース占有が起きた場合,さらにこの問題に拍車がかかることが予想される.
今回の研究では,事前に認証サーバにより認証された正規ユーザのパケットを,ルータで優先的に転送するように制御することで,DoSパケットによるリソース占有に起因する,遅延といった被害自体の回避を目的とし,この優先制御により通信パフォーマンスにどのような影響を及ぼすのかについて検証していく.