FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
L-016
スパム送信行動の再起性変動に着目した管理者/利用者行動の考察
太田大智・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
本稿では,インターネットの健全性を示すレジリエンス指標のうち再起性に着目し,サーバ管理者/利用者が行うと想定される行動と再起性変動の関係について考察を行う.現代社会ではインターネットは通信インフラとして欠かせない要素で,世界中に多くの利用者が存在する.そのノードの重要な役割を果たすサーバの状態は,インターネットの安心・安全な利用の要である.そのうち,スパム送信サーバの行動は総ED値によって定量化可能で,その時間遷移から再起性を含めたレジリエンスに関与する3要素が特定される.再起性は,その中でも比較的容易に評価可能なことから,サーバ管理者/利用者行動モデルを立てて再起性変動との関係を考察する.