FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
L-012
主観的輪郭を応用したCAPTCHAの強度評価
小宮山哲俊・梅澤 猛・大澤範高(千葉大)
錯視の一種である,実在しない輪郭線が知覚される主観的輪郭を応用したCAPTCHAは,従来の文字判読型CAPTCHAと比較してOCRプログラムによる解読に対する耐性が高いとされる.本研究では,K-NN法とSVMの2種類の解読手法を用いて,主観的輪郭を応用したCAPTCHAの強度を評価した.この結果,K-NN法の場合で70%以上,SVMの場合では95%以上の認識精度で解読が可能であることがわかった.また,新たに主観的輪郭に加えて歪みを付加した文字表現手法を考案し,同様の強度評価を行ったところ,認識精度をK-NN法で18%以下,SVMで60%以下に低減できることが確認できた.