抄録

◎河合博之・納富一宏（神奈川工科大）・斎藤恵一（国際医療福祉大）

パソコンやスマートフォン等の電子機器の普及に伴い，第三者による悪用を防ぐためのセキュリティ向上が課題となっている．特に近年では，人の持つ身体的，あるいは行動的特徴を用いたバイオメトリクス認証が注目されている．本研究では中でも人の話す音声を行動的特徴とする音声認証に着目し，検証をおこなった．また本研究では，音声登録時に画像を選択し，そこから連想される単語をキーワードとする手法を用いた．連想される単語は，人によってそれぞれ差が生じるため，認証時の更なるセキュリティ性向上が期待できる．認証にはニューラルネットワークの一種である自己組織マップを使用し，条件を変えながらおこなった検証とシステム実装について報告する．