抄録

◎麻生大貴・甲斐　博（愛媛大）・森井昌克（神戸大）

マルウェア感染による組織内部の情報漏えいの脅威は深刻さを増している。現在知られているマルウェア感染による影響をシミュレートするシステムはいくつか存在するが、危機感の通信のみを考えているため、実際に使用されているネットワークと等しいとは言えない。そこで本論文では、人の行動を考慮したマルウェアのモデルと、既存のネットワークを元にマルウェア感染拡大をシミュレートするシステムを作成する。シミュレートに用いるネットワークのモデル化はNSQモデルを参考にして行う。