FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
K-046
最適予測を用いた可逆電子透かしのための適応的予測誤差拡張手法
鈴木裕一郎・山登一輝・篠田一馬・長谷川まどか・加藤茂夫(宇都宮大)
画質劣化を許容できない画像への透かし埋め込み手法として,可逆電子透かしが提案されている.可逆電子透かしは,透かし埋め込み画像から情報を抽出すると同時に,透かし埋め込み画像を原画像に完全に復元できるという特性を持つ.本稿で着目する予測誤差拡張手法は,効率的な透かし埋め込みが可能である.本稿では,画像ごとにより効率的な透かし埋め込みを行うために,最適予測の導入と,透かし埋め込みに使用する予測誤差値を埋め込み容量に対して適応的に変更する手法を提案した.シミュレーション結果から,従来手法と比較して,輝度変化の大きい画像において埋め込み効率の向上を確認したので報告する.