FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
K-038
聴覚代行を目的とする透過型ヘッドマウントディスプレイを用いた発話可視化システム
徳留規裕・川澄正史・小山裕徳(電機大)
小会議や面談の場での情報保障を目的とした,透過型ヘッドマウントディスプレイによる聴覚障がい者のための発話可視化システムを本研究では提案をする.システム利用者に対し,実空間上の発言者周辺に発言内容を示すオブジェクトが浮かび上がってくるように表示される形式で発話の可視化は行われる.オブジェクトと実空間上の発言者を同時に注視しやすくするために両眼視差立体視によって仮想的な呈示距離の調整機能を実装し,発話可視化システムを構築した.実装の結果,個人ごとに呈示距離の調整が可能となり,調整しない場合と比較しオブジェクトと実空間上の注視対象の同時注視が立体視によって容易に行えるようになることが示唆された.