FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
K-033
弱視者の視認を支援するHMD(補視器)のフィッティング手法の開発
村井保之(日本薬科大)・巽 久行(筑波技術大)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大)
弱視者の視認を支援する補助器具の開発を行っている(聴力を補う補聴器に対して視力を補う補視器と呼ぶ).これまでの研究より,レーザ網膜走査型HMDが補視器の要件をすべて満たすHMDであることがわかった.このタイプのHMDは,液晶パネル(LCD)を利用する通常のHMDと比べて,高輝度・高色再現性・広視野角で像の大きさと位置を自在に表示することができ,近眼や老眼などの視力に関係しないフォーカスフリーという特徴をもつ.弱視者がHMDを利用するためには,利用者の弱視の程度にあった調整(フィッティング)が必要となる.フィッティングは,HMD装着位置の調整と表示される画像のサイズや位置などの調整である.本報告では,レーザ網膜走査型HMDに対するフィッティング手法と弱視者による評価方法を提案する.