抄録

○巽　久行（筑波技術大）・村井保之（日本薬科大）・福永克己・関田　巌・宮川正弘（筑波技術大）

視覚障がい者がどのように図形イメージを獲得しているのかを理解することは難しい。その原因の一つは，彼らがどのように図形を描き，どのようにイメージを得ているかの研究が不足していることにある。本報告は，図形を触知する指位置の検出と，触指追跡による軌跡画と元の触画との対応や定量的に評価する方法について述べる。この研究は視覚障がい者の図的情報理解を支援する試みの一環であり，図的情報，例えば，触絵画（触って観る絵画）や凸画の触知分析を通して，その音声化やイメージ化などの支援を図ることを目標としている。