FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
K-031
触知VR上での仮想把持感による白杖歩行について
巽 久行(筑波技術大)・村井保之(日本薬科大)・関田 巌(筑波技術大)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大)
視覚障がい者は触覚や力覚の情報に頼る。例えば,白杖に伝わる触力覚の把持感から歩行時の環境や空間の状況を知る。視覚情報と擬似感覚とを組み合わせて仮想現実感を創る研究は数多く行われているが,聴覚や触力覚の情報のみに頼る視覚障がい者に仮想現実感を持たせることは容易ではない。本研究は,触力覚を生成する力覚フィードバックデータグローブを装着し,手指に感じる疑似触力覚から仮想現実感を創り出して,視覚障がい者の環境把握や空間認知を支援することを目標としている。もし,このような仮想現実感を創生できるならば,点字ブロックや転落防止柵の疑似触知感を創り出すことで,彼らの行動や安全を大幅に向上させる技術となり得る。