抄録

○孫　英敬・山口由紀子・嶋田　創（名大）・高倉弘喜（NII）

情報セキュリティへの脅威はますます増加しており、国家・社会的に高度な技術を備えた人材を求める声が増大している。各国において様々な教育課程が試行される中、日本では情報セキュリティ人材の質的向上と量的拡大を目指し、大学単体だけでなく、ISSスクェア、ITKeys、enPiT等のさまざまな人材育成プログラムが実施されている。さらに、国家戦略として、今後情報セキュリティ教育課程を拡充していく方針に従い、現実に即した人材を育成する教育課程であることが必須となる。そこで本研究では、NICE(The National Initiative for Cybersecurity Education)が定義した情報セキュリティ技術者に必要とされる知識、スキル、能力等の技術能力を要求要件と捉え、大学における情報セキュリティカリキュラムとの相関性を導出し、分析した結果を報告する。