FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
K-005
包括的な支援環境における義肢装具の研究開発支援ツール開発
梶谷 勇(産総研)
昨今の情報通信技術やロボット技術の進歩により、様々なセンシングデバイスや駆動デバイスなどが容易に入手できるだけにとどまらず、それらを組み合わせた統合システムの構築を支援するソフトウェア技術も利用できるようになってきた。今後、我々が生活する環境の中に多くのセンサやデバイスが組み込まれ、意識せずに包括的な支援を受けることのできる世の中になっていくであろう。一方、義肢装具の分野においても、複数の電動モータによって駆動される多機能な商品も入手できるようになってきたが、依然として、複数の機能をどのよう人間の意志で操作するのかが大きな課題として残っている。そこで我々は、生活環境の中で複数のデバイスによって包括的に支援される環境の中で、環境との相互作用を有効活用することで義肢装具の操作負担を軽減することをめざしている。本稿では、このような研究開発を実現するために必要となる2つのツールの開発と評価について述べる。