FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
K-001
視点追跡による立体視を用いたプロジェクション型ARの提案
道後千尋(東理大)・小林達也・柳原広昌(KDDI研)・半谷精一郎(東理大)
Augmented Realityとは現実世界と仮想世界の融合を目的とする技術の総称である。
本研究では、低コストで3D表現が可能なARシステムを提案する。提案するシステムではプロジェクタによる投影画像をユーザの視点位置に応じて調整することで裸眼立体視を実現する。ユーザの視点位置はカメラの画像解析によってリアルタイムに追跡する。また、システムを任意の場所に設置・移動できるようにするため、2つのARマーカを用いたカメラ-スクリーン間のキャリブレーション方法を提案する。これによりシステムの利便性が高まり、家庭内で簡易に裸眼立体視が体験可能となる。評価実験では投影精度の定量評価及び立体感のユーザ評価を行い、提案システムの有効性を示す。