抄録

◎中町　望（長岡技科大）・一刈良介・蔵田武志（産総研）・中平勝子・北島宗雄（長岡技科大）

本稿では，物流倉庫業務の大半を占めるオーダピッキング作業の効率改善手法の基礎となるピッキング作業方略パターンの抽出を行う．従業員のピッキング作業工程は，従業員の移動と商品のピッキング作業に大別される．一連の工程を，従業員の動線を記録する可視光通信とピッキング指示／記録を行うWMSデータによって収集することで，作業工程の改善箇所特定を作業工程モデルとして考えることが可能となる．本稿では，従業員の移動をカート・徒歩に細分し，それとピッキング作業時間の3つの基本要素に対してそれらの出現パターンを抽出することで方略パターン記述要素を特定する．その上で，それと従業員プロファイルの関係の有無について考察する．