FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-041
Kinectを用いた心肺蘇生時の姿勢確認学習支援アプリケーションの開発
渋谷卓磨・渡邊宏尚・土田 栞・小林絵里奈・村山沙樹・皆月昭則(釧路公大)
心停止の傷病者に対する緊急の処置方法である心肺蘇生(CPR)の通称「心マ」は、AED(医療機器)を前後に実施する人間のなすべき術であるが、胸骨を圧迫して的確な心マ姿勢をすることは難しく、専門家的な実践学習が必要である.実際、不的確な姿勢による心マは、胸骨から心臓への動力(圧迫加重)が不足するため、十分な圧迫深度が得られないまま蘇生ができないというエビデンスが報告されている.的確なCPRにおける必要な圧迫深度および心マのテンポの実現は、蘇生の可能性を高くすることが予想される.本研究は圧迫時の腕・肩周辺の伸展位・屈曲位をキネクトセンサーカメラが監視判別して的確な姿勢なのかをリアルタイムで確認しながら心マを体験することが可能である.心マの状況は拡張現実技術によって報知する実践的な学習ツールキットになっており、有用性を検証した.