FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-037
近傍電磁界式シートセンサを用いた特定人物の位置推定
川合 諒(NEC)・高橋祐介(NEC Asia Pacific)・高橋清彦・服部 渉・宮野博義(NEC)
混雑環境やプライバシーの問題からカメラの利用が困難な状況で人物行動を解析する手法として、筆者は先に近傍電磁界式シートセンサを用いた位置推定を提案した。本センサにはRFIDタグとアンテナが埋設されており、足が置かれた時に埋設タグの読み取り強度が変化することから足跡の位置を推定する。しかし、この手法では個人の区別ができないという課題があった。そこで本論文では、個々人に固有RFIDタグ付きの靴を履かせ、その固有タグ情報をシートセンサのアンテナで読み取り、足跡検知と固有タグの読み取り時間の一致性を見ることでそれぞれの人物の足跡を特定する。全92例での実験の結果、91%の足について、人物を特定できることを確認した。