FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-036
空中におけるつまむ動作を用いた効率的な文字入力の検討
小澤宗馬・梅澤 猛・大澤範高(千葉大)
本研究では,空中での手指の動作により仮想キーボードを操作することで文字入力を行う手法について検討を行う.空中でキーの押下動作を行う従来の手法は,ユーザにとって判定のタイミングが分かり辛く,また動作が大きいために誤入力が発生しやすいという問題があった.そこで,空中で2つの指を接触させる「つまむ」動作をキー押下と対応させることで,判定タイミングの把握が容易で,誤入力の少ない文字入力手法を考案した.仮想キーボードにはフリック入力式のものを想定し,つまむ動作で子音を,そのまま平行移動させて指先を開くことで母音を決定する.規定の文字列を入力する被験者実験を行い,エラー率が15%以下となることが確認できた.