FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-034
楽な姿勢による空中手書き文字認識
川端凌平・中井 満(富山県大)
加速度センサを内蔵した筆記具を用いて空中に書いた文字を認識する。従来の研究では、腕を水平に伸ばして大きく筆記していた。この方法では腕が疲れるため、本研究では楽な姿勢で小さく書いた文字を認識する。実験では肘かけに腕を置いて壁向きに書いた文字と、腕を下ろして床向きに書いた文字を収集した。筆記具の持ち方に個人差があるため、重力加速度を基準にセンサの座標系から実空間の座標系に変換した。この信号を特徴量として隠れマルコフモデルで認識した。壁向きに書く場合は文字の大きさに関係なく認識率はほぼ同じだった。床向きに書く場合はペン先の向きの個人差が影響して認識率が低くなった。