FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-029
抽象絵画における鑑賞者の注視情報を利用した音楽生成システム;抽象絵画の特徴が鑑賞者の抽象的な発想の変化に及ぼす影響
小楠竜也・大谷 淳(早大)・楜沢 順(千葉商科大)・米村俊一(芝浦工大)
抽象絵画は音楽を聴くように抽象的な発想で描かれているが,一般的な鑑賞者は抽象絵画から音楽のような抽象的な発想を膨らませることが難しい.筆者らは既に抽象絵画における鑑賞者の注視情報を利用した音楽生成システムを提案しており,実験により提案システムが鑑賞者の抽象的な発想を広げることが確認されている.しかし,これらの実験結果が抽象絵画の特徴とどのように関係しているかは明らかにされていない.本稿では実験に使用した抽象絵画の平均色,エッジの多さ,斜め線分の多さ等の特徴量を抽出し,これらの特徴量と鑑賞者の抽象的な発想の変化との関係を重回帰分析を利用して調べた結果について報告する.