FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-017
視線計測を用いた芸術作品の鑑賞におけるスキャンパスと共感の関係性の評価
山田航平・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
本稿では,芸術作品の鑑賞における鑑賞者のスキャンパスと共感の関係性および法則性を分析する.芸術作品の鑑賞は,作品内の鑑賞位置・順番に対する自由度が高いため,作品内の鑑賞順序によって受ける情報量に違いが生じ,作品から得られる共感度に影響を与えると考えられる.本稿では,鑑賞者の作品の見方によって芸術作品に対する共感の強さが変化し,共感を得る場合には特定の注視パタンがあると仮定する.注視パタンは,作品に対する注視箇所およびその停留時間,停留点の順序や回数を元に抽出する.共感の強さは鑑賞者が記述した主観的な感想に基づいて評価する.これらの分析結果を元にスキャンパスと共感の関係性および法則性を分析する.