FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-015
メンタルヘルスケアのための情動体験を考慮した気分予測
米倉慎哉・岡村 瞬・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
気分の沈滞に苦しむ青年は,深刻化を防ぐためセルフケアをとる必要がある.しかし,自らのこころの状態を把握していないため,彼らの約20%の人が精神疾患に陥っている.そこで,認識可能な気分から認識不可能なこころの状態を彼らに把握させセルフケアを促進する.現在の気分を高精度で推定する研究は多いが,未来の気分の予測については精度が低く予測可能期間も短い.気分は睡眠と相関が高く,情動体験に影響を受けることが明らかになっている.そこで本研究では,睡眠安定度の測定と現在もしくは予定された行動の取得により,一週間先までの気分を高精度で予測する手法を提案する.予測からセルフケアを促しこころが健康な社会を実現する.