FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-014
脳波の分布の偏りを考慮した脳波特徴量概念ベースの構築
杉本聖弥・森本麻代・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
脳波の成分を他の脳波の成分の集合で表す脳波特徴量概念ベースを用いた感情判断システムが提案されている.これは脳波の成分を概念,その概念と共起する脳波の成分を属性と定義し,概念を属性の集合で表現した概念ベースを用いて感情判断を行っている.脳波を周波数毎の電圧値で概念化しているが,電圧値は連続値であるため同じ値が複数出現することは少ない.そのため,一定の電圧値で区切り,同一区間内を同じ概念と定義している.しかし,このシステムは電圧値の分布の偏りが考慮されておらず同じ概念になりやすい.同じ概念が多いと,概念間で比較できず,正しい感情判断が行えない.そこで,偏りを考慮した脳波特徴量概念ベースを構築した.