FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-012
拡張現実感と筋電位を利用する筋疲労軽減システムの設計と評価
山下政人・小俣昌樹(山梨大)
日常生活で中・軽量の物体を持ち上げる作業は頻繁にあり,このような作業を支援するシステムの需要は多い.そこで,拡張現実感を利用してユーザの重量知覚に錯覚を引き起こし,物体を持ち上げるときの疲労を軽減することでユーザを支援する手法を提案する.本研究では,力強さを想起させるロボットアームのCGをユーザの腕に重畳する.また,ユーザの筋電位に合わせてCGの色を赤く変化させることで,より強い錯覚を与える.本手法によってユーザの疲労を軽減できるか実験を実施した.結果,提案手法によって有意差が生じるほどの疲労の軽減は見られなかった.しかし,提案手法によって被験者の疲労が軽減する傾向があった.