FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-011
行動観察方式AOSと脳の3Dモデルを利用した認知症の人の状況提示システム
神谷直輝・柴田健一(静岡大)・近藤 誠(西条市役所)・中矢暁美(託老所あんき)・玉井 顯(敦賀温泉病院)・石川翔吾・竹林洋一(静岡大)
行動観察方式(AOS:Action Observation Sheet)に基づき、脳の3Dモデルを用いた認知症の人の状況提示システムを開発した。徘徊や暴力など問題行動とも呼ばれる認知症の周辺症状を減らすため、脳機能の低下と、それに伴う症状の関係性を理解することが必要である。本システムでは、介護者が日常生活の中で認知症の人の振る舞いについて気づいた事をスマートフォンを用いて入力し、蓄積した情報を脳の部位と関連付けて提供する。さらに、AOSに基づいて各脳部位の障害の程度と振る舞い(症状)をリンクさせた情報提供が可能である。認知症の症状と脳機能の両面から可視化することで、介護職員への教育支援につながる見通しを得た。