FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
J-007
コミュニケーションロボットのための自然言語入力に基づいた感情判断システムの構築
小野彰利・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
現在の主なロボットは与えられた仕事をするものが多いが,今後は人のパートナーとなるロボットが求められ,人の言葉を柔軟に理解する必要がある.そのために,ロボットには時間や物の大小,速さなどの量的判断や,暑いや寒いなどの感覚判断,そして喜びや悲しみなどの感情判断の実装が望まれる.本研究では,入力文から人の感情を判断するシステムを構築した.
本システムで扱う感情は喜びや怒りなどの10種類とし,入力文から人が抱く印象に基づいて感情を判断する.例えば,「懸賞が当たる」という入力文の場合,「めでたい」という印象を推定して「喜び」という感情を判断する.システムの出力を評価した結果,精度は66%であった.