FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
I-039
時分割表示方式電子ホログラフィによる階調を持つ像の再生
藤原将人・荒木啓充・庭瀬裕章・前田祐貴(高知大)・中山弘敬(国立天文台)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)・高田直樹(高知大)
電子ホログラフィは,平行光を計算機合成ホログラムに照射して3次元物体光を生成させることにより,3次元物体を忠実に再生することが可能となる.そのため,究極の3次元テレビになるものと考えられている.しかし,再生像に階調を持たせることは容易ではなく,質感を持つ像の再生は困難である.
本研究では三次元物体のバイナリホログラムを黒と8ビットの輝度を持つ灰色で表して光の透過率を調整したビットプレーンを用いる手法を提案する.光源の明るさを調整することなくソフトウェアで物体光の強さを制御することが可能であり,取り扱いが容易な方法である.最終的に、本手法を用いて階調を持つ像の再生に成功した.