FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
I-036
超解像復元技術を用いる4K 12ビット実時間映像符号化システム
三須俊枝・松尾康孝・岩村俊輔・境田慎一(NHK)
従来型映像符号化の前後に画像処理を付加することで、劣化軽減やスケーラビリティ付加を実現する映像符号化システムの開発を進めている。本システムでは、送信側で解像度とビット深度を削減して従来型符号化の圧縮率を緩和し、符号化劣化を軽減する。一方、受信側では復号映像を元の解像度・ビット深度に復元する。復元に超解像技術を応用しぼやけを防いでいる。また、送信側では最適な復元パラメータを導出、補助情報として伝送することで最適な復元を実現する。最適化には誤差、SSIM等を考慮した規範を導入し主観画質の向上を図った。今回、最大で4K 12ビット映像に対応した実時間符号化システムをハードウェア実装により実現したので報告する。