FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
I-034
幾何変換を伴う多重解像度分解成分の標本化構造を考慮した時空間レジストレーションによる空間超解像法の検討
松尾康孝・境田慎一(NHK)
4K映像などの高精細映像が被超解像フレーム画像内にも多くの相似オブジェクトを持つことに着目し,被超解像フレーム画像とその幾何変換を伴うウェーブレット分解空間低周波成分間で位置合わせを行うことを特徴とする,新しいレジストレーション型超解像法を提案した.さらにこの位置合わせでは,被超解像フレーム画像の前後フレーム画像との位置合わせも同様に行った.これらの位置合わせでは,4K映像を撮像したカメラの標本化構造を考慮した位置合わせ補正を行った.そして波形整形とそのパラメータ選択も行い,超解像画質を高めた.実験では,提案法は従来法に対して高いPSNR値と主観画質が得られることを確認した.