FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
I-030
実写画像を用いた木版画風画像の生成に関する研究
宇野啓祐・村木祐太・西尾孝治・小堀研一(大阪工大)
近年,非写実的な画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリングと呼ばれる技術により,コンピュータで水彩画や油絵など様々な描画表現が可能になった.描画表現の一つとして木版画がある.木版画はインクを転写するための版を彫刻する必要があるため,制作に手間がかかる.そこで,本研究では木版画風画像を自動的に生成する手法を提案する.提案手法では,入力画像から自己商画像を用いた輪郭線を生成する.また,明暗の変化に頑強であり木版画に適した減色画像を生成し,それに絵具の混色の再現処理を加える.そして,生成した各画像に対して領域に応じた質感テクスチャを合成し,重ね合わせることで多色の木版画風画像の生成を行う.