FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
I-020
画像強調を用いた超解像手法
後藤恭平・後藤富朗・平野 智・桜井 優(名工大)
現在、表示装置の多くは4K×2Kもの画素数を持つようになっている。しかし、入力ソースの画素数は2K×1K以下のものがほとんどである。そのため、入力の画素数を増やす必要がある。画素数を増やす一般的な手法として線形補間拡大法があるが、この手法は拡大画像にぼけを生じさせる。超解像技術は拡大画像のぼけを取り除き、鮮明な画像を生成する技術である。これまでに様々な手法が提案されているが、そのほとんどは繰り返し収束演算などに大きく依存しており、計算コストは非常に大きなものとなっている。本稿では、画像信号の概形に適した強調処理を用いることで、鮮鋭感のある拡大画像を低い計算コストで生成することを目的としている。