FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
I-016
記憶色特性を利用した色弱度の推定及び色弱補正に関する研究
高田崚太郎・趙 晋輝(中大)・阿山みよし(宇都宮大)
最近バリアフリー技術の中で、色彩のユニバーサルデザインのための、色弱者に対する色弱補正が注目されている。しかし、従来方法では色弱者の主観的感覚における個人差に対応出来ない。本研究は、記憶色の特性を利用して、主観的感覚を考慮に入れ、自然画像への対応も可能な色弱補正法を提案する。
既存研究として, 人の記憶色は元の色より彩度が向上するが明度が低下すると知られている。そこで 色弱者はその彩度の向上の度合いが健常者よりも大きいという仮説のもとで, その差から主観的色弱度を定義し、それに基づき色弱度の測定法を示し、自然画像に対する色弱補正を行った。さらに、補正効果の主観評価を行った。