抄録

◎井田有香（青学大）・白川真一（筑波大）・大原剛三・豊田哲也（青学大）

近年，歴史資料のデジタルアーカイブ化が進み，貴重な歴史資料を計算機で扱うことが可能になってきた．本研究では，小袖屏風と呼ばれる歴史資料に着目し，そのデジタル画像を活用した模様生成システムを開発することを目標にしている．提案手法では，模様領域のセグメンテーション，ポアソン画像合成，テクスチャ合成技術を応用し，ユーザは小袖屏風画像の部分画像をいくつか選択するだけで各画像の特徴をもった新しい模様画像を作成することができる．実験では，実際にいくつかの小袖屏風画像の組み合わせで新しい模様画像の合成を行い，提案手法の評価を行った．